Obsidianが重い・起動が遅いときの
切り分け手順
最初に元の保管庫を保管し、コピーした保管庫でプラグインと設定を切り分けます。著者の小さな検証保管庫で測った9回の結果を、同じ条件で比べるための例として掲載します。
設定を変える前に、元の保管庫を保管する
ノート・添付ファイル・設定のバックアップを確保し、元の保管庫ではなく検証用コピーで試します。コミュニティプラグインをまとめて無効化し、同じノートが表示されるまでの時間を比べ、違いがあれば一つずつ戻して確認します。
.obsidian も設定として含めます。コピーが存在し、既知のノートを読めることを確かめてから設定を変更してください。元のノートやプラグインファイルを削除する手順ではありません。ここからの切り分けは読者向けの提案です。読者の端末の原因を診断した結果ではありません。後半の実測は、著者が用意した1ノートの固定条件だけを扱います。
- 保管する元のノート・添付・設定
- 症状を分ける起動・本文表示・編集中
- コピーで比べる同じノート・同じ基準
- 一つずつ戻す版と変更を記録する
「重い」を分けて、検証用コピーで確認する
- どの段階が遅いかを書き留める。
アプリを起動するまで、保管庫を開いて本文が見えるまで、検索・リンク・編集の最中は、それぞれ違う症状です。OS、Obsidianの版、保管庫のおおよその規模、直前に変えた設定と有効なプラグインを記録します。 - バックアップを確認し、検証するコピーを分ける。
アプリを閉じてコピーを作り、元は保管したままにします。検証用コピーを自動同期の対象と混同しないよう置き場所を確認し、二つを同時に開いたまま設定を変えないようにします。知らない人の保管庫や未確認のプラグインを使う必要はありません。 - コピーでコミュニティプラグインを無効にして比べる。
有効な一覧と設定を記録したうえで、コミュニティプラグインの設定から無効化やRestricted mode(制限モード)を使い、再起動後に同じ既知のノートが見えるまでを比べます。メニューの表示は版・言語で確認してください。プラグインの停止中は、そのプラグインが担う機能が使えなくなります。 - 差が見えたら、一つずつ有効に戻す。
同じコピー、ノート、コア機能、測定基準を保ち、プラグインの名前・版・有効化した順序を記録します。同じ条件を複数回測り、初回だけの時間や一度の速い値で結論を出さないようにします。 - 差が見えなければ、保管庫と環境を分けて比べる。
自分が用意した小さなノートの別保管庫でも、同じ段階が遅いかを確認します。同時に動くアプリやOS負荷、同期・ストレージの状態なども記録します。ここで設定やファイルを一度に変えると、どの変更が関係したか分からなくなります。
バックアップの作成、制限モードへの切り替え、読者のプラグインの戻し入れ、同期・ストレージの診断は、この9回の計測で実演した操作ではありません。実測では事前に用意した有効化一覧を使い、起動中の操作やノート書き換えをしていません。
固定した小さな保管庫で、0・1・2個を各3回測る
同じLinux環境と著者作成ノートを使い、実際に読み込まれたコミュニティプラグインが0個、Templaterのみの1個、Templater+QuickAddの2個となる条件を比べました。本文表示までの中央値は、それぞれ約0.92秒・0.95秒・1.02秒でした。
| 実行時に読み込まれたプラグイン | 測定回数 | 測定用接続の準備 CDP ready | 既知の本文表示 GUI text ready |
|---|---|---|---|
| 0個:2種とも無効 | 3回 | 中央値 324 ms 範囲 313–356 ms | 中央値 917 ms 範囲 892–949 ms |
| 1個:Templater 2.25.1 | 3回 | 中央値 325 ms 範囲 315–339 ms | 中央値 948 ms 範囲 926–973 ms |
| 2個:Templater 2.25.1 + QuickAdd 2.29.0 | 3回 | 中央値 329 ms 範囲 325–332 ms | 中央値 1017 ms 範囲 1016–1105 ms |
0個でも2種の配布ファイルは置いてあります。 変えたのはコミュニティプラグインの有効化一覧です。インストール済みのmanifestを数えるだけでなく、実行時の有効一覧と実際のプラグインインスタンスのID・版を読み取り、0・1・2個を確認しました。コア機能は全条件で同じ5種です。
この順序の中央値を、プラグイン数だけによる因果関係や、一般的な「増えるほど必ず遅くなる」法則にはできません。個数と一緒にプラグインの種類が変わり、各3回と少なく、共有CPUやキャッシュも一定ではありません。読者の大きな保管庫や端末に、この差をそのまま当てはめないでください。
起動の「どこまで」を測ったか
接続の準備と、本文の表示を分ける
単調増加する時計で、Obsidianのプロセスを起動する直前からの経過時間を測りました。表示環境の準備は開始前に済ませています。CDP readyは、測定用の接続先が応答し、接続先の情報を得られた時点です。これだけでは画面にノートが表示されたとは言えません。
GUI text readyは、その接続を使って実画面を確認し、起動確認.md の見出し「起動確認」と、既知の確認印が表示されていた時点です。起動から接続・読み取り処理までを含みます。最初の描画、全プラグインの初期化完了、編集可能になる時点とは別の指標です。読み込み個数の状態確認は、この本文表示の観測後に別途記録しました。
同じ入力と順序を使う
- 公式Obsidian 1.13.7。実際のGeneral画面でアプリとinstallerの版を確認しました。
- Templater 2.25.1、QuickAdd 2.29.0の同じ公式配布ファイルを全条件へコピー。今回、新しい取得・依存のインストールはありません。
- 入力は著者が直接用意した148バイトのMarkdown 1件。同じ保管庫設定、コア機能5種、両プラグインの配布ファイルを使い、有効化一覧以外の保管庫ファイルを起動前に照合しました。起動後も本文のbytes/hashは変わっていません。
- コア機能はfile-explorer、backlink、outline、properties、bookmarks。Templaterの起動templateとQuickAddのchoice・macro・AI設定などは実行していません。
- 事前に0・1・2個の3条件と各3回を定め、
0,1,2 / 1,2,0 / 2,0,1の順で測定。予定した9回をすべて掲載し、速い値だけの選別や外れ値の削除はしていません。 - 計測中はGUIクリック、ノートを開く・書くAPI、プラグインコマンドを実行せず、読み取りで状態を確認しました。各回は実画面を保存し、測定に使ったアプリだけを正常終了させています。
キャッシュ・負荷・プロファイルの限界
最初に未計測の準備用プロファイルで、実際の信頼確認とGeneralの版確認を行い、準備済み設定を各回へコピーしました。各回に新しいプロファイル・キャッシュ用ディレクトリを作っていますが、OSのページ・ディスクキャッシュは準備と反復で温まります。再起動やOSキャッシュの消去はしておらず、物理的なコールド起動や初めての未使用設定ではありません。
各回のグローバルプロファイル全体について、起動直前の完全なhash一覧は記録していません。 共通の準備済み元設定とコピー方法、各保管庫の起動前ファイル照合は残していますが、全プロファイルの全bytesが同一だったとは主張しません。
共有環境では、CPU使用率の観測値が約35–44%で、他のアプリも動いていました。見える論理CPUは5、CPU割り当ては4 CPU相当、メモリ上限は16 GiBです。CPUの観測区間には計測・状態取得・画像保存も入り、個別プラグインのCPU使用率ではありません。準備前には別のビルド作業も確認しましたが、全9回の最中に同じビルドが動いていたことを示す記録ではありません。
計測前の停止と、記録の訂正について
未計測の準備段階で、正常終了したアプリの接続先が解放されたかを調べるチェックが、TCPのTIME_WAITを待受中の接続と混同して停止しました。失敗記録は保管し、待受なし・接続拒否を確認してチェックを訂正してから、未実施だった予定の9回を測りました。準備段階の時間を測定サンプルに入れていません。
原画像の一覧確認で、準備用の信頼確認画面を数え落とした11件という期待値を12件へ訂正しました。画像・GUI・時刻は生成し直さず、既存CSVなどのbytesを保ったまま、記録の件数を訂正しています。
元のCSV、ノート、実画面を確認する
CSVは丸めていない9回の時刻、実行時の読み込み個数と版、共有負荷、終了結果を含む元ファイルです。表の整数とは別に、元の値を確認できます。Markdownは著者が事前に直接用意した入力で、アプリによる本文保存の成果ではありません。
# 起動確認
著者作成の固定ノートです。プラグインの起動比較にだけ使います。
表示確認印 C21-STARTUP-20260930




掲載4画像とCSV・Markdownは、凍結した原本とbytes・SHA256が一致するコピーです。元の検証receiptは23項目の確認と82ファイルのbytes/hashを含み、receipt自身を含む照合範囲は83件です。今回の9回で、Windows・macOS・iOS、大きな実用保管庫、同期、SimpleMemoの速度・生産性、流入効果を測ってはいません。 測定条件と原本の照合記録。