オープンソースのメモアプリおすすめ6選【2026】選び方と注意点
オープンソースのメモアプリとは?
オープンソース(OSS)のメモアプリとは、ソースコードが公開され、誰でも中身を検証・改変・再配布できるライセンス(GPL、AGPL、MITなど)で開発されているメモアプリのことです。実用上のメリットは3つあります。
- 検証可能性 — 「本当に暗号化されているか」「余計な通信をしていないか」を第三者がコードで確認できます。
- 継続性 — 開発元が終了しても、コードが残っていれば有志がフォークして開発を続けられます。サービス終了でメモが消える事故(Captioの例、LINE Keepの例)への強い保険になります。
- ロックイン回避 — 多くのOSSメモはMarkdown等の開かれた形式で保存するため、他ツールへの移行が容易です。
注意点として、「オープンソース=無料」とは限りません。アプリ本体はOSSでも、公式の同期サービスが有料というモデル(Joplin Cloud、Standard Notesの上位プランなど)は一般的です。
比較表:主要オープンソースメモアプリ6選
| アプリ | ライセンス | 最終リリース | 対応環境 | 同期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Joplin | AGPL-3.0 | v3.6.15(2026年6月) | iOS / Android / Win / Mac / Linux | 任意(Joplin Cloud・Dropbox等、E2EE対応) | Evernote系の多機能ノート |
| Logseq | AGPL-3.0 | 0.10.15(2025年12月) | iOS / Android / デスクトップ | ローカル保存+自前同期(iCloud・Git等) | アウトライナー×双方向リンク |
| Standard Notes | AGPL-3.0 | 3.201.21(2026年3月) | iOS / Android / デスクトップ / Web | 公式同期(E2EE標準) | プライバシー特化 |
| Memos | MIT | v0.29.1(2026年6月) | Web(セルフホスト) | 自分のサーバーに保存 | つぶやき型の軽量メモ |
| Simplenote | クライアントのみOSS | 4.55(2024年11月・iOS) | iOS / Android / デスクトップ / Web | 公式同期(無料) | 最小限のシンプルさ |
| Zettlr | GPL-3.0 | v4.6.0(2026年6月) | Win / Mac / Linux | ローカル保存 | 執筆・学術向けMarkdown |
※ライセンスや提供形態は変更されることがあります。表の「最終リリース」は2026年7月2日時点の各公式リポジトリ(GitHub)の公開情報です。導入前に最新のライセンス表記とあわせてご確認ください。
各アプリの特徴と向き不向き
Joplin — 「OSS版Evernote」が欲しい人へ
ノートブック・タグ・Webクリッパー・E2EE対応の同期と、機能の網羅性ではOSSメモの筆頭です。Evernoteからのインポートにも対応。反面、UIはやや無骨で、同期先の設定(Joplin Cloud/Dropbox/自前WebDAV等)を自分で選ぶ必要があります。
Logseq — アウトライナーと双方向リンクで考える人へ
ローカルのMarkdown/Orgファイルに箇条書きで書き溜め、ページ同士をリンクでつなぐタイプです。ジャーナル(日付ページ)起点の運用が基本で、Zettelkasten的な知識管理と相性が良い一方、モバイルでの快適さや同期はデスクトップに比べて工夫が要ります。
Standard Notes — E2EEを最優先する人へ
すべてのノートが標準でエンドツーエンド暗号化される、プライバシー特化型です。無料プランはプレーンテキスト中心で、リッチな編集機能は有料プランに含まれます。「暗号化の仕組みごと検証したい」という要求に正面から応える設計です(E2EE暗号化とは)。
Memos — セルフホストでつぶやき型メモを溜めたい人へ
自分のサーバー(Docker等)に立てて使う、タイムライン型の軽量メモです。データが完全に自分の管理下に置ける半面、サーバーの構築・保守という運用コストを自分で負担します。エンジニアの「分報」的な使い方に人気があります。
Simplenote — とにかくシンプルに、無料で全端末同期したい人へ
テキストのみ・タグのみという割り切りで、同期も無料。クライアントアプリのソースコードは公開されていますが、同期サーバー側は非公開のため「完全なOSS」ではない点は理解しておきましょう(Simplenoteとの比較)。
Zettlr — デスクトップで論文・長文を書く人へ
Zotero連携や引用管理を備えた、執筆・学術用途向けのMarkdownエディタです。モバイルアプリはないため、スマホでのメモ取りには別の入口が必要になります。
ObsidianとAnytypeはオープンソース?
この文脈で最も多い誤解が「Obsidian=オープンソース」です。Obsidian本体はプロプライエタリ(非OSS)で、個人利用が無料というモデルです。ただし、データを端末内のMarkdownファイルとして保存するため、「データの持ち出しやすさ」というOSS的な美点は備えています。コードの検証可能性より「ファイルが自分の手元にあること」を重視するなら、Obsidianは現実的な選択肢です(Obsidianとの比較)。
Anytypeも「オープンソース」と紹介されることがありますが、正確にはコードは公開されているものの、OSI認定ライセンスではないソースアベイラブル(Any Source Available License)です。細部が気になる方はライセンス原文を確認してください(Anytypeとの比較)。
オープンソースメモアプリの選び方と注意点
- 開発が活発かを見る。OSSは「作者が去っても続けられる」のが強みですが、実際に引き継がれるかはコミュニティ次第です。リポジトリの最終更新日・リリース頻度・Issueへの反応を確認しましょう。
- 「OSS=安全」と自動で考えない。コードが公開されていることと、暗号化が有効なことは別問題です。E2EEの有無(JoplinとStandard Notesは対応、Simplenoteは非対応)と、鍵の管理方法を仕様で確認しましょう(メモアプリのセキュリティ比較)。
- 同期の手間とコストを見積もる。自前同期(iCloud・Dropbox・Git・WebDAV)は無料ですが設定と保守が要ります。公式同期は手軽ですが多くは有料です。「無料で使いたい」が動機なら、同期まで含めた総コストで比較しましょう(無料メモアプリランキング)。
Obsidian連携シンプルメモはオープンソース?(正直な回答)
いいえ、Obsidian連携シンプルメモのソースコードは非公開です。そのうえで、OSSを検討する方が重視する「検証可能性」に対しては、次の形で応えています。
- メモの保存先が「あなたのメール受信箱」 — 独自フォーマットやサーバーではなく、メールという最も開かれた場所に残ります。アプリが消えてもメモは消えません。
- サーバーにメモ本文を保存しない — 送信時の経由のみで、端末内の送信待ちデータはAES-GCM-256で暗号化されます(AES-GCMとは)。E2EEではない点も含めて仕様を公開しています。
- 速度の計測方法を公開 — 「起動約1秒」の測り方は計測方法のページで誰でも検証できます。
じっくり整理するのはJoplinやLogseqなどのOSSに任せ、思いついた瞬間の入口として約1秒起動のシンプルメモを併用する——という組み合わせは、OSS派のワークフローとも自然に共存します。
FAQ
オープンソースのメモアプリでおすすめは?
定番はJoplin(多機能・全プラットフォーム対応)、Logseq(アウトライナー型・ローカルファースト)、Standard Notes(E2EE標準)の3つです。セルフホストで軽量に使いたいならMemos、とにかくシンプルに使いたいならSimplenote(クライアントがOSS)、デスクトップでの執筆用途ならZettlrが候補になります。
Obsidianはオープンソースですか?
いいえ、Obsidian本体はオープンソースではありません(個人利用は無料のプロプライエタリソフトです)。ただしデータは端末内のMarkdownファイルとして保存されるため、アプリを乗り換えてもデータを持ち出しやすいという意味では、OSSに期待される「ロックインの少なさ」を備えています。
Obsidian連携シンプルメモはオープンソースですか?
いいえ、本アプリのソースコードは非公開です。その代わりに、端末内保存はAES-GCM-256で暗号化しサーバーにメモ本文を保存しないこと、起動速度の計測方法を公開していること、メモの保存先が特定アプリではなく「あなたのメール受信箱」という開かれた場所であることなど、検証可能な形での透明性を重視しています。
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