メモアプリ比較

シンプルメモ vs Drafts
どちらを選ぶべきか

Obsidian連携シンプルメモとDraftsの最大の違いは、送信先の柔軟性です。Draftsは「テキストが始まる場所」をコンセプトに、書いたテキストをアクション機能で様々なアプリに送信できる汎用テキストハブ。シンプルメモは送り先を最初に決めておく作り(メールと、オンにしたObsidian・Notion連携)で、メモごとに送信先を選ぶ必要がありません。

この比較はシンプルメモの開発元による、公開仕様と開発者の起動時間の計測(iPhone 16e・ウォーム起動)に基づく整理です。利用期間の記録は公開していないため、実体験レビューとしての評価は示していません。Draftsは書いた後にアクションで送り先や処理を選べるのが特徴で、シンプルメモは宛先を決めておき、ワンタップで送ることに絞っています。

Draftsとは

Draftsは、Agile Tortoise社が開発するApple専用のテキスト入力アプリです。「Where text starts(テキストが始まる場所)」をコンセプトに、起動と同時にカーソルが入力欄に合い、書いたテキストをアクション機能でメール、メッセージ、Twitter、Notion、Obsidianなど様々なアプリに送信できます。基本機能は無料、Pro版は日本のApp Storeで月額200円(年額2,200円)です。

Draftsのアクション vs メール送信:実測比較

Draftsのアクション機能は「テキストを様々なアプリに送る」という汎用性が最大の武器です。しかし、メール送信だけが目的の場合、その汎用性がかえってステップ数の増加につながります。実際のタイムラインを比較しました。

Draftsでメール送信する場合:アプリ起動から入力可能まで0.9秒(5回中の最速値) → テキスト入力 → アクションボタンをタップ → アクション一覧から「Mail」を選択 → 宛先・件名を確認 → 送信ボタン。入力後にいくつかの操作が必要です。カスタムアクションを作れば短縮できますが、そのための設定が要ります。

シンプルメモでメール送信する場合:アプリ起動から入力可能まで0.4秒(iPhone 16e・ウォーム起動の実測) → テキスト入力 → ワンタップ送信。以上。アクション選択もなく、宛先確認もなく、送るたびの設定もありません。

比較表

項目Obsidian連携シンプルメモDrafts
入力開始まで0.4秒(iPhone 16e・ウォーム起動の実測)0.9秒(5回中の最速値。範囲 0.90〜1.57秒、中央値 1.45秒)
メール送信ワンタップ直送アクション経由
料金無料(1日3通)無料(Pro月200円)
オフライン対応Outbox自動再送ローカル保存
暗号化AES-GCM(端末内)iCloud暗号化
アクション機能なし(送信先はメールとObsidian)豊富(カスタム可)
Apple Watch対応対応
設定の複雑さ少ない(メールアドレスの登録と確認)アクション設定必要

3つの哲学の違い

  • 1出力先の設計思想:アクション vs メール送信
    Draftsは「Where text starts」のコンセプト通り、書いたテキストをアクション機能でNotionやSlackなど多数のアプリへ出力できます。シンプルメモの送り先は、設定したメールアドレス(と、オンにしたObsidian・Notion連携)に決まっていて、メモごとに出力先を選ぶ判断は要りません。
  • 2カスタマイズ:JavaScriptカスタマイズ vs 少ない設定
    DraftsはJavaScriptでカスタムアクションを構築できるパワーユーザー向けの設計です。シンプルメモは、メールアドレスを登録して確認すれば使い始められます。技術に時間を割きたくない人に向いています。
  • 3料金体系:Drafts Pro 年2,200円 vs Obsidian連携シンプルメモ 年5,000円
    Draftsの全機能を使うにはPro(月額200円・年額2,200円)が必要です。シンプルメモは無料で1日3通、Premiumは月額500円(年額5,000円)。メール送信だけが目的なら、両方の無料版で試してから有料プランを決めるのがおすすめです。

どちらを選ぶべきか

Obsidian連携シンプルメモ向き
  • メールへの送信だけしたい
  • 設定を最小限にしたい
  • Captioの代替を探している
  • 端末内の暗号化(AES-GCM)が欲しい
  • 最小限のUIが好み
Drafts向き
  • 複数のアプリにテキストを送りたい
  • アクション自動化が好き
  • Apple Watchでも複雑なワークフローを組みたい
  • マークダウン編集したい
  • テキスト処理ワークフローを構築したい

Draftsを使うべきシーン

シンプルメモは送り先を絞った作りですが、以下のシーンではDraftsが明確に優れています。テキストを複数のアプリに振り分けたい場合、Draftsのアクション機能は非常に強力です。

  • 1複数アプリへのテキスト振り分け
    Draftsのアクション機能は、書いたテキストをNotionのデータベース、Obsidianのデイリーノート、Trelloのカード、TwitterのDMなど、あらゆるアプリに自動送信できます。テキストの送信先がメールだけでは足りない人にとって、Draftsのアクション機能は唯一無二です。
  • 2Apple Watchからの音声入力
    DraftsはApple Watchに対応しており、手首から直接音声入力が可能です。両手がふさがっている場面(料理中、運転中、ワークアウト中)でのキャプチャにはDraftsが圧倒的に便利です。シンプルメモは基本的なApple Watch対応(クイックキャプチャ)を提供しています。複雑なWatchワークフローや多段アクションの自動化はDraftsが依然として強力です。
  • 3マークダウン編集と複雑なテキスト処理
    Draftsはマークダウンのプレビュー、構文ハイライト、カスタムキーボードバーを備えており、テキストの加工・編集にも使えます。正規表現によるテキスト変換やJavaScriptアクションなど、プログラマブルなテキスト処理が可能です。

Draftsユーザーがシンプルメモへ移行するガイド

Draftsのアクション設定の複雑さに疲れた方、またはCaptioの代替として「メールに送るだけ」のシンプルさを求めている方向けの移行ガイドです。特にメール送信がメインユースケースの方には最適な移行先です。

  • 1App Storeからシンプルメモをダウンロード
    無料版で1日3通まで送信可能。Draftsからの移行に特別な手順は不要です。インストールしてメールアドレスを設定するだけで完了します。
  • 2Draftsでの主な利用パターンを確認する
    Draftsのインボックスを見て、過去のテキストの送信先を分析します。もし80%以上がメール送信なら、シンプルメモへの移行は非常にスムーズです。他のアクション(Notion送信、Trello送信など)が多い場合はDraftsを残すことを検討してください。
  • 3シンプルメモのメール送信先を設定する
    Draftsのメールアクションで使っていたのと同じメールアドレスを設定。既存のメールフォルダ構造やフィルターはそのまま活用できます。
  • 41週間並行利用して比較する
    最初の1週間はDraftsとシンプルメモを両方インストールしたままにします。メール送信したいときはシンプルメモ、他のアクションが必要なときはDraftsと使い分けてみてください。
  • 5メール送信が主なら完全移行する
    1週間の並行利用後、Draftsのインボックスがほぼ空なら、シンプルメモへの完全移行のサインです。Draftsのサブスクリプションを解約し、シンプルメモ1本に絞ることでコストも削減できます。

よくある質問

Draftsのアクション機能でメール送信するのとシンプルメモは何が違いますか?

Draftsのメールアクションは、テキストを書いた後にアクションを選択・実行する手順が必要です。シンプルメモは送信ボタンをタップするだけで完了。アクションを選ぶ手順が無いので、1日に何度もメモを送る場合は、その分の手間が減ります。

Draftsのワークスペース機能は必要ですか?

Draftsのワークスペースは、タグやフィルターでテキストを整理する強力な機能ですが、Pro版(月額200円・年額2,200円)が必要です。メール送信が目的なら、送信したら完了のシンプルメモの方が整理の手間自体が不要です。テキストを分類して管理したいならDrafts、送って忘れたいならシンプルメモが向いています。

Draftsのメールアクションを使えばシンプルメモは不要では?

DraftsにはデフォルトでMail Actionがありますが、実行にはアクションの選択が必要です。またオフライン時はDraftsのインボックスにテキストが溜まり、手動でアクションを再実行する必要があります。シンプルメモはOutboxアーキテクチャで自動再送するため、オフラインでも安心です。

DraftsからシンプルメモへのCaptio移行は簡単ですか?

はい。シンプルメモはCaptioと同じ「書いたらワンタップで送信」の設計です。Draftsでメールアクションを手動実行していた方は、シンプルメモに切り替えるだけでワンタップ送信になります。メールアドレスを設定するだけで移行完了です。

Draftsのアクションを超えるシンプルさ
アクション不要。タップ1つでメール送信。ダウンロードは無料。
App Store からダウンロード

関連ページ

参考文献