Obsidian · ノートを移す

Obsidianへの移行ガイド — Notion/Evernote/Apple Notesから

移行後に困りやすいのは、ノートの数よりも、添付・リンク・本文の見え方です。公式ImporterでNotionのHTML ZIPとEvernoteのENEXを実際に取り込み、元データと保存したMarkdownを比較しました。

検証日: 2026年9月30日(UTC) · Linux版 Obsidian 1.13.7 · Importer 3.1.9

取り込めた数と、残らなかった形を分ける

Notionは4ノート+5画像、Evernoteは3ノートを保存できました。ただし、Notionの折り畳みと段落の字下げは、そのままの形では残りません。 Apple NotesはLinuxで実取り込みを検証していません。

入力は公式リポジトリの固定commitにあるテスト用fixtureです。著者が自分のNotion/Evernoteアカウントから実際にexportしたデータではありません。この記事では、この小さな例で何が残り、何を手直しするかを示します。

移行元選んだ経路実際の結果
NotionNotion → File import → HTMLのZIP4 imported / 5 attachments / 0 failed。親子ページと画像を保存。折り畳みと字下げは変化。
EvernoteEvernote (.enex) → ENEX 1件3 imported / 0 attachments / 0 failed。3種類のコード例の字下げと記号を照合。
Apple Notes固定sourceのmacOS条件を確認実取り込みは未検証。Macでの成功を示す結果ではありません。

練習用Vaultで、Importerの版と保存先を確認する

まず空の練習用Vaultを用意し、少数のノートで出力を見ます。Obsidianの導入とVault作成はダウンロードとインストールの親ガイドで扱っています。

  1. Settings → Community pluginsでImporterを有効にします。この例の実画面はImporter v3.1.9です。
  2. Ctrl+PでCommand paletteを開き、Importer: Import notesを選びます。
  3. 移行元の形式を選び、入力ファイルとOutput folderを確認します。実行前のPreviewも読みます。
  4. Start importを選び、完了表示のノート・添付・failedの件数と、Vaultに保存されたファイルを別々に確認します。

今回の初期準備は、公式リリースのmain.js・manifest.json・styles.cssを隔離Vaultへ手動配置し、有効化以降を実GUIで操作しました。Community pluginsのBrowse → Installをクリックして導入した検証ではありません。選定した3.1.9以外の版で同じ結果になることも未検証です。

Community pluginsのImporter v3.1.9とONの実画面
実際に有効化したImporter v3.1.9。スイッチのONと版表示を観測しました。 元PNGを開く
ObsidianとInstallerの実バージョン画面
GeneralのObsidianとInstallerのバージョン1.13.7
GeneralでVersion 1.13.7 / Installer version 1.13.7を一度確認しました。 元PNGを開く

NotionはHTMLのZIPをFile importへ渡す

この版のNotionには二つの経路があります。今回はFile importを選びました。画面は「トークンやインターネット接続は不要」「データベースを保持しない」と説明しています。Notion accountのデータベース・数式の移行は別経路で、この検証では実行していません。

Notionのaccount importとFile importの実際の選択画面
Notion account (recommended)とFile importが別々に表示された実画面。検証したのは下のFile importです。 元PNGを開く
  1. Notionの選択後、File importを選びます。実画面はHTML形式のexportを案内しました。自分の移行では公式のexport手順に沿ってファイルを用意します。
  2. Choose fileからZIPを選びます。検証ではOSのファイル選択画面で公式fixtureのnotion-testspace.zipを選択しました。外側ZIPの中に別のZIPが1件ある構成も、そのまま読み込めました。
  3. Folders to importを確認してContinue。今回は全ての対象を選んだ初期状態のまま進めました。
  4. Output folderはNotion、Attachment locationはVault folder、Save parent pages in subfoldersはONでした。既存ノートがない空Vaultでの例です。Updateの上書き・競合処理は検証していません。
  5. 次の画面ではSave Notion IDをON、Single line breaksをOFF、テンプレート未選択の初期状態でPreviewを読み、Start importを1回選びました。
NotionのOutput folderとAttachment locationと親ページの保存設定
実行前の出力設定。添付のVault folderは、この空Vaultではルートに画像を保存しました。 元PNGを開く
Notion import completeの4 imported 5 attachments 0 failed
実際の完了表示。4ノートと5添付を保存し、failedは0でした。 元PNGを開く

親ページはNotion/Notion-Testspace/Notion-Testspace.md、子ページは同じ配下へ入りました。Attachment Testsはさらに同名フォルダの中です。親本文の3つのリンクは、このVaultの対応する子ノートに一意に対応します。

実保存したNotion親ページの本文全文

---
notion-id: 1590080aa5a3802488c2e857dea7aa7d
---
**Notion-Testspace** is a Notion workspace created by [@felciabatta](https://github.com/felciabatta) to test the [Obsidian Importer](https://github.com/obsidianmd/obsidian-importer) plugin.

This workspace has been exported to HTML format, [as described here](https://help.obsidian.md/import/notion), and comprises a single parent-page (this one) and the following sub-pages:

[[Block Reference]]

[[Formatting Tests]]

When importing to Obsidian, if you leave _**Output folder**_ blank all the pages will be stored in a single parent-folder called _**Notion-Testspace**_.

---

[[Attachment Tests]]

5枚のJPEGは元ZIPの画像とbytes・SHA256が一致しました。ファイル名のURLエンコードはデコードされ、кошки-самые-лучшие.jpgも保存されています。元exportですでに----.jpgになっていた名前は、その名前のままです。

実保存した添付ノートの本文全文

---
notion-id: 15f0080aa5a380c6b16cfed449a03a8b
---
# Filenames

The files below are included to test filenames with special characters — sometimes Notion url-encodes these, sometimes the filenames are entirely destroyed.

![[felis-catus.jpg]]

![[кошки-самые-лучшие.jpg]]

![[----.jpg]]

![[kocky-jsou-nejlepsi.jpg]]

![[name-with-percents-006300610074.jpg]]
NotionのAttachment Testsを実GUIで開き直した元画面
Attachment Testsを開き、別のノートへ移った後、ファイル一覧から一度開き直した画面。本文377 bytesは最初の表示時と再オープン後で一致しました。画面には画像の上部が映っています。 元PNGを開く

Notionで形が変わった、三つの実例

元データの形保存した結果移行後の確認
折り畳み見出し・toggle list隠れた本文は残り、通常の見出し・リストへ展開。元のdetails/summaryの折り畳み構造は残りません。本文が読めるかを確認し、必要ならObsidian側の見出しやリストの折り畳みを使います。
字下げ付きの段落元HTMLの入れ子のindented段落が、通常の独立した段落に。字下げによる階層の見た目は変わります。階層を残したい段落を見出し・箇条書きへ手直しするか判断します。
見出し・ブロックへの単独リンク例の出力は[[Formatting Tests]]。元HTMLのhrefに位置のアンカーがすでにありません。元exportと出力を両方見て、必要な位置へのリンクを付け直します。Importerだけの不具合とは判定していません。

たとえば元HTMLの折り畳み内にあるWith a hidden text block.と…with hidden content!は、保存したMarkdownにも残りました。ただし通常の見出し・リストの本文になっています。元画面の見た目を完全に複製した結果ではありません。

取り込んだBlock Referenceの目次と通常の見出しの実画面
Block Referenceを実GUIで開いた元画面。目次リンクと見出しの上部を観測しました。下部の全要素の描画やクリックを確認した画面としては扱っていません。 元PNGを開く

Formatting Testsにある単独リンクは、表示文字列にNotionのブロックIDがあっても、元HTMLのhrefがページだけを指していました。保存例の「Link to heading」「Link to text block」はどちらもページリンクです。目次から見出しへのリンクは別の例で、Markdownに見出しリンクが生成されていますが、全リンクの実クリックを試した結果ではありません。

また、外部のWeb画像URLは保存本文に残っています。今回の検証では外部通信を止めたため、その外部画像の表示は未検証です。ローカルの5画像とは分けて確認しています。

EvernoteはENEXを選び、コードの字下げを比較する

  1. Importerを再びCommand paletteから開き、Evernote (.enex)を選びます。実画面はノートブックごとのENEX exportを案内しました。
  2. Choose filesでENEXを選びます。この例では公式fixtureのcode-block-indentation.enexをOSのファイル選択画面で渡しました。
  3. Output folderはEvernote、Attachment locationはVault folder、テンプレートは未選択。ContinueからPreviewを読み、Start importを1回選びました。
  4. 完了表示は3 imported / 0 attachments / 0 failed。保存先のEvernote/code-block-indentation/に3ノートができました。
Evernoteの実行前Output folder Evernoteと添付設定
実行前のEvernoteの出力設定。ENEXの名前に対応するサブフォルダへ本文が入りました。 元PNGを開く
Evernote import completeの3 imported 0 attachments 0 failed
実際の完了表示。3ノートを保存し、添付は0、failedは0でした。入力にも添付はありません。 元PNGを開く

空白の例は4・8個の字下げと空行を保持しました。NBSPの例は通常の空白に変わりましたが、4・8個の字下げは一致しています。バックスラッシュ、*、_を含む文字列も、コードブロック内の文字として残りました。

空白の字下げを含む実保存全文

```python
def f(x):
    if x:

        return 1
    return 0    # aligned
```

バックスラッシュとMarkdown記号を含む実保存全文

```bash
grep -o 'a\\*b' file \\
  | sed 's/_x_/*y*/'
```
Evernoteの空白字下げを実GUIで開き直したコード表示
Indented with spacesを開き、別の2ノートへ移った後、ファイル一覧から一度開き直した画面。本文78 bytesは最初と再オープン後で一致しました。 元PNGを開く

この3例には生成されたfrontmatterはありません。作成・更新日時やタグなど全てのmetadata、Evernoteの添付、任意の書式の保持は未検証です。

Apple NotesはmacOS条件と未検証を明示する

公式の固定sourceはPlatform.isMacOSとデスクトップ環境をチェックしています。今回動かしたのはLinux版Obsidianなので、Apple Notesの実取り込みは試していません。対応条件をsourceから読めることと、Macで実際に移行できたことは別です。

Apple Notesから移す場合は、公式のApple Notesの移行手順と対象環境を確認してください。このページのNotion/Evernoteの成功件数を、Apple Notesの実機成功として使うことはできません。

公式の小さな入力と、実保存例を比べる

再現用の入力2件は公式リポジトリの同じ固定commitにあるテストfixtureです。自分のアカウントのexportではありません。練習用Vaultで同じ入力を試すか、下の保存本文を比較に使えます。

保存例は実際にGUIで生成したMarkdownの元bytesです。ZIPには本文7件だけを含めています。画像、plugin本体、設定、入力fixtureは含みません。添付ノートのリンクを画像付きで表示したい場合は、元入力を自分の練習用VaultへImporterから取り込んで確認します。

移行前後の確認とFAQ

Notionではどちらの取り込み方を選びますか?
この検証はNotion → File importです。Notion accountはトークンと通信を使う別経路で、実行していません。実画面はFile importについてデータベースを保持しないと説明しています。データベース・数式の完全移行はこの結果の範囲外です。
NotionのZIPは先に解凍しますか?
この公式fixtureはZIPの中に別のZIPが1件ある構成で、外側のZIPをそのままChoose fileで選べました。4つのID付きHTMLがノートになり、IDのないindex.htmlはノートになりませんでした。任意のZIP構成で成功する証明ではありません。
0 failedなら元の見た目も同じですか?
同じとは限りません。この例では折り畳みの内容が通常の見出し・リストへ展開され、字下げ付きの段落は通常の段落になりました。0 failedは処理件数の表示です。見た目、添付、リンクを別々に確認します。
Notionの見出しやブロックへのリンクがページリンクになるのはなぜですか?
今回の元HTMLは表示文字列にブロックIDがあってもhrefにアンカーがなく、出力は[[Formatting Tests]]でした。元のexportで失われた位置は、Importerだけでは復元されません。移行前のexportと出力の両方を見ます。
Evernoteのコードの字下げは残りましたか?
このENEXの3例では、空白4・8個、空行、コード内のバックスラッシュと記号が残りました。NBSPは通常の空白へ変わり、4・8個の字下げは一致しました。添付やすべての書式、すべてのノートを試した結果ではありません。
Apple Notesもこの環境で取り込めますか?
この固定sourceはmacOSのデスクトップ環境かをチェックします。検証した環境はLinuxのため、Apple Notesの実取り込みは試していません。Macでの成功や完全移行は、この検証からは判断できません。

公開日: 2026年10月01日

確認範囲と公式資料

  • Linux版Obsidian/Installer 1.13.7、Importer v3.1.9の実画面。公式release assets3件を手動配置した隔離VaultでGUIから有効化しました。
  • Notion File importとEvernote ENEXを各1回、実際のOSファイル選択とStart importから実行。保存した7ノート、5ローカル画像、有限の本文・リンク・layout例を元fixtureと照合しました。
  • Notionの添付ノートとEvernoteの空白コードノートを、同じ起動内のファイル一覧から再び開いてbytes一致を確認。アプリを再起動しての再オープンは未検証です。
  • PNG・入力fixture・保存Markdownは元bytesを保っています。補助コードは準備と読取へ使用し、取り込みや出力ファイル生成をplugin APIで代替していません。

準備のprofile IDの誤り、クリック対象のselector待ちの失敗、ファイル選択で最初のReturnだけでは閉じなかった事実を保持しています。実際の選択確定はOS画面のOpenボタンで行いました。アプリはGUI Close後の実waitでexit 0、Xorgは所有processへSIGTERMして実wait 0でした。コントローラーは末尾のXlib終了処理でexit 1になっており、全体の正常終了とはしていません。詳細は検証記録にまとめます。

実アカウントのexport、Notion account/API・データベース・数式、Apple Notesの実行、全metadata/全layout/任意の大規模データ、他OS、iOS、Sync、SimpleMemo、速度・安全性・生産性の効果は未検証です。

選定版のsourceと公式配布物の照合は行いましたが、sourceから同一ビルドを再現した検証ではありません。

次は、移したノートを日々使う入口を作る

移行後はノートの数・添付・リンク・読みやすさを確認し、必要な本文を手直しします。Vaultやノート間リンクを初めて使う方は、親ガイドでObsidianの基本操作を確認できます。